アドマイヤマーズ（2016年生、母ヴィアメディチ）

アドマイヤマーズ（2016年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+火星」。2018年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時15歳）と交配したヴィアメディチが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の香港マイル(香・G1)に勝利した他、2019年のNHKマイルカップ(G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、近藤利一によって5,616万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月30日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイデンスコールをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

7月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のエイシンゾーンに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウショウブを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月16日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のクリノガウディーに2馬身の差をつけて2歳マイル王の座を手に入れた。

3歳（2019年）

2月10日、中7週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ダノンキングリーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月14日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（5戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（6戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイデンスコールを半馬身振り切って3歳マイル王の称号を射止めた。

10月19日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続でM.デムーロ騎手（7戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

12月8日、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のWaikukuに半馬身の差をつけて3つ目のG1タイトルを手に入れた。

4歳（2020年）

6月7日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月31日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた12戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

2020年12月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3着に終わった。