ウインシャーロット（2018年生、母マリアヴェロニカ）

ウインシャーロット（2018年5月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+女性名」。毛色は鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時14歳）と交配したマリアヴェロニカが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2023年の京都牝馬ステークス(牝G3)で2着に入った他、2022年のターコイズステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,300万円（3.25万×400口）で一口馬主が募集された。

和田正一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

7月11日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月19日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（2021年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったエイシンチラーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月31日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のシテフローラルをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

10月31日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川裕紀人騎手（5戦1勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたイズンシーラブリー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石川裕紀人騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るディープリッチを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って優勝

12月25日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で石川裕紀人騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたソウルラッシュ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

2月5日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石川裕紀人騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のレイモンドバローズをクビ差振り切って3勝目をマークした。

3月27日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で石川裕紀人騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ソウルラッシュに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で石川裕紀人騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで踏ん張ったが、ジャスティンカフェに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で石川裕紀人騎手（11戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のセルフィーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月13日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で石川裕紀人騎手（12戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウチタンをクビ差だけ差し切って久しぶりの一戦を制した。

12月17日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で石川裕紀人騎手（13戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたミスニューヨーク決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2023年）

2月18日、中8週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は15戦連続で石川裕紀人騎手（14戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ララクリスティーヌにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月8日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で石川裕紀人騎手（15戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6歳（2024年）

2月17日、約10か月半の休養明けで迎えた17戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で石川裕紀人騎手（16戦5勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって18着に敗れた。

2024年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。