ミスニューヨーク（2017年生、母マンハッタンミート）

ミスニューヨーク（2017年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「女性+ニューヨーク。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキングズベスト（当時20歳）と交配したマンハッタンミートが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。2022年のターコイズステークス(牝ハンデG3)を連覇した他、2023年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月22日、デビュー戦は加藤祥太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2020年）

1月12日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

2月8日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタンジェリンムーンをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月12日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤祥太騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカインドリーに1馬身1/4の差をつけて優勝

5月31日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤祥太騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月4日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの松島特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で加藤祥太騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレイテストを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

9月12日、中9週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で加藤祥太騎手（6戦3勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた8戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月15日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（7戦3勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの虹の松原ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたアーデントリー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3月21日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（9戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモンブランテソーロをクビ差振り切って雨中の一戦を制した。

4月24日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤祥太騎手（10戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

6月20日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤祥太騎手（11戦4勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で加藤祥太騎手（12戦4勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

8月29日、中5週で迎えた15戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤祥太騎手（13戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月16日、中6週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

12月18日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のアンドラステに1馬身1/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

5歳（2022年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月15日、中8週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

7月24日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月11日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月17日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウインシャーロットをクビ差振り切って連覇達成

6歳（2023年）

2月18日、中8週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続でM.デムーロ騎手（7戦2勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4月1日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続でM.デムーロ騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（14戦4勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず11着に敗れた。

7月30日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

9月10日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（10戦2勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月16日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（11戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。