タンジェリンムーン（2017年生、母ムーンフェイズ）

タンジェリンムーン（2017年5月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オレンジ色の月」。毛色は芦毛。種牡馬のゴールドシップ（当時8歳）と交配したムーンフェイズが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月2日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2020年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

2月8日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったミスニューヨークをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

3月7日、中3週で迎えた4戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したブラックヒューマーにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月18日、中5週で迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたアステロイドベルト決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

6月20日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンツイノーバを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月12日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマカツパトリシアに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月30日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

9月19日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったサウンドレベッカに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヴィクターバローズを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4歳（2021年）

4月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの三国特別（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

10月16日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラスの粟島特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた17戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

6歳（2023年）

1月15日、約14か月半の休養明けで迎えた18戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月19日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラスの国東特別（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でB.ムルザバエフ騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた20戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったベリーヴィーナスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3月25日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラスの金山特別（中京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

2023年3月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。