ヴィクターバローズ（2017年生、母モスカートローザ）
Victor Barows
2017.03.05
ヴィクターバローズ（2017年3月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「勝利者+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時9歳）と交配したモスカートローザが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。
経歴
デビュー前
当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、猪熊広次によって4,428万円で落札された。
堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2019年）
7月13日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露したが、3着に終わった。
8月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、伸びてきたココロノトウダイ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。
11月23日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたヴィアメント決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。
12月14日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。
3歳（2020年）
4月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモテキロに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。
11月14日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い脚を使えず17着に敗れた。
12月13日、中3週で迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタンジェリンムーンをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。
4歳（2021年）
1月5日、中2週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。
4月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。
4月18日、中1週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。
6月27日、中9週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアルディエンテに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。
7月31日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。
11月6日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。
5歳（2022年）
2月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。
5月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの志摩ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に終わった。
6月5日、中2週で迎えた16戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。
7月16日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの西部日刊スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。
8月14日、中3週で迎えた18戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの不知火ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。
6歳（2023年）
3月19日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。
8月5日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。
2023年8月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。
9月16日、中5週で迎えた21戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。
10月3日、中1週で迎えた22戦目は、加藤翔馬騎手を鞍上に迎えて、楽天ポイントでネット投票特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。
10月17日、中1週で迎えた23戦目は、輪島・白米千枚田あぜのきらめき賞（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は青柳正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。
10月31日、中1週で迎えた24戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、加賀白山賞 勝クラス（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。
11月12日、中1週で迎えた25戦目は、楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。
12月12日、中3週で迎えた26戦目は、金沢クリスマスマーケット特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。
デビュー前
当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、猪熊広次によって4,428万円で落札された。
中川雅之厩舎（金沢）へ入厩。
7歳（2024年）
3月11日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、無料ネット新聞うまかつ.net金沢賞（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は田知弘久騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るケヴィンズクロスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。
3月25日、中1週で迎えた28戦目は、ST競馬サークル記念（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るワラッテユルシテを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。
4月16日、中2週で迎えた29戦目は、ゴールドシチー生誕40周年記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は加藤翔馬騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ピエドラアギーラに交わされて3馬身差の2着に敗北した。
4月28日、中1週で迎えた30戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、琴音ちゃん誕生日記念★（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したウルトラワールドを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。