ホウオウアマゾン（2018年生、母ヒカルアマランサス）

ホウオウアマゾン（2018年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+アマゾン」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したヒカルアマランサスが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の阪神カップ(G2)で2着に入った他、2022年のマイラーズカップ(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小笹芳央によって1億5,120万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月14日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったフラーズダルムに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスーパーホープに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダディーズビビッドに2馬身の差をつけて優勝

11月14日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたレッドベルオーブ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

12月20日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

3歳（2021年）

4月17日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のリッケンバッカーに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

5月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

10月30日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた10戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったグレナディアガーズにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

2月6日、中5週で迎えた11戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたソウルラッシュ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中5週で迎えた13戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井瑠星騎手（5戦0勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に終わった。

10月29日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（6戦0勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

5歳（2023年）

1月29日、中9週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた17戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

7着に終わった。

7月23日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（9戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

12月23日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（10戦0勝）。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

6歳（2024年）

1月6日、中1週で迎えた21戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、5着を確保した。

2月18日、中5週で迎えた22戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。競走中止となった。