オールドベイリー（2014年生、母Passion Du Coeur）

オールドベイリー（2014年4月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「英国の中央刑事裁判所の名称」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のTo Honor and Serve（当時6歳）と交配したPassion Du Coeurが9歳のときに産んだ仔が本馬である。2018年の室町ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2020年のグランシャリオ門別スプリント(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月6日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアースオブフェイムをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2017年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

5月28日、中2週で迎えた4戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

9月18日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

12月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のノーフィアーに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2018年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスーパーモリオンに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスズカグラーテに2馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

8月4日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のジープルメリアに1馬身半の差をつけて優勝

8月19日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（5戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月20日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヴェンジェンスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月9日、中6週で迎えた14戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中井裕二騎手（7戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

5歳（2019年）

1月14日、中4週で迎えた15戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

4月29日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（8戦4勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

7月7日、中9週で迎えた17戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小崎綾也騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

12月8日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

6歳（2020年）

1月19日、中5週で迎えた19戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は中井裕二騎手（9戦4勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

2020年2月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、キンシャサノキセキ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた22戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月29日、中3週で迎えた23戦目は、エピファネイア・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松井伸也騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた25戦目は、北海道えぞまつ特別1（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のソルサリエンテを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

9月22日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞のウポポイオータムスプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松井伸也騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた27戦目は、静内産米「万馬券」特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松井伸也騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で松井伸也騎手（7戦1勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

2020年12月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。