ケリーバッグ（1987年生、母ジユラクジヨウ）

ケリーバッグ（1987年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のハイセイコー（当時17歳）と交配したジユラクジヨウが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地6戦1勝2着2回。1990年の桜花賞(牝G1)で2着に入った他、1990年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山田要一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

2月25日、デビュー戦は三浦春美騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のショッキングカラーに約13馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3月11日、中1週で迎えた2戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アグネスフローラに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月8日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアグネスフローラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月20日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。20頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月1日、中5週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

4歳（1991年）

4月21日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた6戦目は、蛯名利弘騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。