アグネスフローラ（1987年生、母アグネスレデイー）

アグネスフローラ（1987年6月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1990年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時13歳）と交配したアグネスレデイーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は折手牧場。戦績は、中央平地6戦5勝2着1回。1990年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、1990年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

12月9日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリードクラシックに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1990年）

1月15日、中4週で迎えた2戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のゴールデンアワーに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月4日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（阪神芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のコニーストンを3/4馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

3月11日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケリーバッグを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

4月8日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のケリーバッグに1馬身1/4の差をつけて桜の女王の称号を射止めた。

5月20日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦5勝）。20頭立ての1番人気に推されて大外20番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたエイシンサニー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。