ブレーヴハート（2002年生、母カーリング）

ブレーヴハート（2002年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勇敢な心」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したカーリングが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地38戦5勝2着3回。2005年の青葉賞(G2)で3着に入った他、2009年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

11月27日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るジェイケイワンダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったトラストジュゲムに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月16日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモワラワラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月6日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

4月30日、中7週で迎えた5戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた6戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

10月8日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4歳（2006年）

4月22日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

12月10日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたキングフォーティ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2007年）

1月14日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカオリエスペランサをハナ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

2月17日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月15日、中7週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るリファインドボディを途轍もない末脚でハナ差だけ差し切って4勝目を手に入れた。

5月27日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月21日、中7週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

9月9日、中6週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

12月15日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

6歳（2008年）

1月12日、中3週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月1日、中6週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた26戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

4月26日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

6月28日、中8週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

7月5日、連闘で迎えた29戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のココナッツパンチをクビ差振り切って5勝目を手にした。

7月27日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。

11月15日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月24日、連闘で迎えた32戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

7歳（2009年）

1月4日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

2月15日、中5週で迎えた34戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったモンテクリスエスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月8日、約9か月の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた36戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

8歳（2010年）

6月13日、約6か月半の休み明けで迎えた37戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。