ビルボードクィーン（2018年生、母ビッグクィーン）

ビルボードクィーン（2018年1月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「広告掲示板(大型)の女王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したビッグクィーンが15歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は北星村田牧場。2021年の石川ダービー(地方重賞)で2着に入った他、2021年の岐阜新聞・岐阜放送杯で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月1日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したヴィヴァンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月6日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマリオンエールに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月20日、中8週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のたんぽぽ特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマナバレンシアに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月25日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の石川ダービー（金沢ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイバンホーにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月20日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の高知優駿（高知ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

8月25日、中8週で迎えた11戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、チャオ特別（園田ダート1870m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の園田オータムトロフィー（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月24日、中5週で迎えた13戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞のOROオータムティアラ（盛岡ダート2000m 晴/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

11月29日、中4週で迎えた14戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞の加賀友禅賞（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

12月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳オープンの岐阜新聞・岐阜放送杯（笠松ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったラブアンバジョに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月28日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた16戦目は、睦月特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた17戦目は、深澤杏花騎手を鞍上に迎えて、弥生特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた18戦目は、春雷特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で深澤杏花騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた19戦目は、陽春特別（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず3着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた20戦目は、小栗孝一メモリアル（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったインシュラーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月12日、中1週で迎えた21戦目は、かがり火特別（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（5戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの撫子争覇（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた23戦目は、カサブランカ特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジオルティをハナ差振り切って制した。

8月26日、中1週で迎えた24戦目は、晩夏特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したペルソナデザインにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月9日、中1週で迎えた25戦目は、中尾高原特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（3戦1勝）。6頭立ての2番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルホイッスルに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月6日、中3週で迎えた26戦目は、養老特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原幹生騎手（4戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず3着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた27戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のお松の方賞（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

11月29日、中3週で迎えた28戦目は、磨墨短距離特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（5戦2勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず3着に敗れた。

12月31日、中4週で迎えた29戦目は、OKB今年もありがとう杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（6戦2勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2023年）

1月13日、中1週で迎えた30戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、姫烏頭特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るマーミンラブを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

3月4日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた31戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田口貫太騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田口貫太騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

6月11日、中6週で迎えた34戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた35戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 小雨/重）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた36戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝2600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

8月27日、連闘で迎えた37戦目は、3歳以上2勝クラスの2023ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

10月21日、中7週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小崎綾也騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた39戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた40戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの近江特別（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。17頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

2021年4月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2024年）

4月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた41戦目は、八重桜特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（7戦2勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた42戦目は、笠松グルメ食べ尽くせオグリ特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。