ヒゼンウタヒメ（1993年生、母クリアーチャーム）

ヒゼンウタヒメ（1993年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時5歳）と交配したクリアーチャームが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着1回、中央障害7戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月7日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったヨシハリケーンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月19日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のピアソニックを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月10日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は失速してしまい8着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた7戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスライトチャームを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月6日、中4週で迎えた8戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

8月3日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

4歳（1997年）

7月6日、約11か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた10戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池田鉄平騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のショウナンサンサンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

5歳（1998年）

1月10日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、鈴木寿騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた16戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったホッカイラモーから1馬身半差の2着に敗北した。

3月2日、中3週で迎えた17戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月21日、中2週で迎えた18戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木寿騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のハートフィールドに約27馬身の大差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、障害4歳以上400万下（新潟障害芝2800m 外→内曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木寿騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月29日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木寿騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた21戦目は、障害4歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木寿騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルスマイルに約12馬身の大差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。