タケルオウジ（2012年生、母ロングビクトリア）

タケルオウジ（2012年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王子」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時15歳）と交配したロングビクトリアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方24戦4勝2着4回。2014年のサンライズカップ(地方重賞)に勝利した他、2014年のウィナーズチャレンジ2を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ベーシカル・コーチング・スクールから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森保彦によって567万円で落札された。

林和弘厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2014年）

5月28日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るエムティサラを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月26日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ2（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。4頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマイカラーを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

7月19日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦2勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦2勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

10月9日、中7週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハニームーンに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

11月6日、中3週で迎えた6戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で井上俊彦騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

12月17日、中5週で迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で井上俊彦騎手（6戦3勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3歳（2015年）

2月22日、中9週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

4月5日、中5週で迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

6月4日、中8週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた10戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若竹賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた11戦目は、ほたる賞（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ゴーオンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月6日、中2週で迎えた12戦目は、花氷特別（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンドフレイバーに2馬身の差をつけて制した。

8月12日、中4週で迎えた13戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたブラックレッグ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月8日、中3週で迎えた14戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2016年）

5月3日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦の皐月盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた16戦目は、小田原市特別（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた17戦目は、入梅特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で本橋孝太騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた18戦目は、ムーンビーチ賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で本橋孝太騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

7月28日、中3週で迎えた19戦目は、宇宙忍者「バルタン店長」杯（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で本橋孝太騎手（9戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた20戦目は、小杉亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の鋸山特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

9月21日、中5週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた21戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップヴェスタ賞（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた22戦目は、ブーゲンビレア特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた23戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、パンジー特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したアナザーデイにハナ差届かず2着となった。

11月30日、中3週で迎えた24戦目は、名古屋チャレンジカップディアナ賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は柿原翔騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた25戦目は、シクラメン特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアサクサポイントに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月20日、連闘で迎えた26戦目は、デージー特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

5歳（2017年）

1月6日、中1週で迎えた27戦目は、門松特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた28戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、プリムラ特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。