アヴァターラ（2016年生、母マトゥラー）

アヴァターラ（2016年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「化身、権現（サンスクリット）」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したマトゥラーが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2021年の豊楽賞(C2 28)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月2日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

4月20日、中6週で迎えた2戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず17着に敗れた。

7月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた4戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の諒輔&磨理結婚記念日カップ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦の大石幸司生誕記念（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉井友彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったプラピルーンに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉井友彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉井友彦騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた8戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、一般C2（盛岡ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

10月26日、連闘で迎えた9戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2十四（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたノアクリスティン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月2日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2十一（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月16日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、一般C2十三（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、フローラルティアラにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月15日、中3週で迎えた12戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、エイシンポピュラーに半馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2020年）

1月2日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、一般C2九（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

3月29日、連闘で迎えた15戦目は、一般C2九（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2九（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたミステリーモリオン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月20日、連闘で迎えた17戦目は、一般C2八（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアシャカータに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月18日、約8か月の休み明けで迎えた18戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 28（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

5歳（2021年）

1月3日、中1週で迎えた19戦目は、豊楽賞（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で竹吉徹騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のナススイートをハナ差振り切って圧倒的人気に応えた。

1月24日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上C2 18（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で竹吉徹騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上C2 18（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で竹吉徹騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。