メロウリリック（1999年生、母メロウキス）

メロウリリック（1999年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時12歳）と交配したメロウキスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）勝川牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、地方20戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2002年の3歳新馬。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は420kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るローレルアンジュを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月7日、中9週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月20日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた4戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

11月17日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったポジテブサプライズに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4歳（2003年）

3月31日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、マーチスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したラインファントムを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

4月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

8月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ファビィホイップ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったネットオークションに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中4週で迎えた13戦目は、マルチホース特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた14戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月9日、中4週で迎えた15戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルレイン特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2004年）

1月14日、中4週で迎えた16戦目は、フレンドリーステッキ特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月2日、中6週で迎えた17戦目は、マーチ特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた18戦目は、マーチスター賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた19戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハウンドフォンテンをハナ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

5月11日、中3週で迎えた20戦目は、ファンシーレイン特別（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したステルステクニックを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月16日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた21戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた22戦目は、フェイスフルビット特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

6歳（2005年）

1月27日、中5週で迎えた23戦目は、ジャニュアリースター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた24戦目は、フレンドリーステッキ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（8戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4月26日、中5週で迎えた26戦目は、ファンシーサドル特別（船橋ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月15日、中6週で迎えた27戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ハッピーナイト特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた28戦目は、夏雲特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（9戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2二（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（10戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサモンジに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月6日、中6週で迎えた30戦目は、セプテンバースター賞（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は酒井忍騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた31戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、定峰特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。