ジンクサカエオー（1986年生、母マルミヒメ）

ジンクサカエオー（1986年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のハタサカエオー（当時13歳）と交配したマルミヒメが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は徳重推幸。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1988年のアラ系3歳オープン。

経歴

デビュー前

新井仁厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

6月18日、デビュー戦は清水英次騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月2日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったセンシュウランに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のソウイチキングに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月30日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系3歳300万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で清水英次騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた5戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/不良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月25日、中4週で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は清水英次騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた7戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳300万下（京都ダート1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオープンマインドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月20日、中4週で迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（京都ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズノムテキに6馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3歳（1989年）

6月10日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた10戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、札幌アラブステークス（札幌ダート1000m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた11戦目は、重賞のセイユウ記念（函館ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田所秀孝騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（2戦0勝）。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタニハイパワーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月5日、連闘で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所秀孝騎手（3戦0勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず3着に終わった。