トーセンザヒット（2000年生、母ゴールデンテンプル）

トーセンザヒット（2000年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋その当り」。毛色は鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時11歳）と交配したゴールデンテンプルが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地5戦0勝2着1回、地方5戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年のゆずのまち安富特別(B3-1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、フジワラファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって735万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

9月15日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

11月3日、中6週で迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したシーキングマイラブを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

3歳（2003年）

4月27日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2004年）

1月20日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C9-2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトーコーオリベに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上C5-2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のクリップクラップに8馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月25日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上C2-1（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るデザートヒルを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

3月9日、中1週で迎えた9戦目は、ゆずのまち安富特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブルーワンライデンに約12馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月28日、約8か月の休み明けで迎えた10戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、波賀町サイクリングターミナル特別（園田ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したクリップクラップを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。