ヤマニンサイレンス（1994年生、母リリズム）

ヤマニンサイレンス（1994年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時8歳）と交配したリリズムが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1997年の北大路特別(900万下)。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

11月23日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

11月30日、連闘で迎えた2戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

12月22日、連闘で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のナリタケンリュウに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1997年）

6月8日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

6月15日、連闘で迎えた6戦目は、4歳500万下の胡蝶蘭賞（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったトウジントルネードにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月13日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したマイネルケーニッヒにアタマ差届かず2着に惜敗した。

7月27日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のフィールスマートをクビ差振り切って制した。

9月6日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

9月20日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月25日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクリミナーレに2馬身の差をつけて制した。

4歳（1998年）

2月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

5歳（1999年）

6月27日、約17か月の休み明けで迎えた15戦目は、5歳以上900万下の三田特別（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、スプリングエイトに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月10日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の洞爺湖特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月14日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（3戦1勝）。17頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のワールドナウに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月5日、中2週で迎えた19戦目は、B.マーカス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’99ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

12月11日、連闘で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた21戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2000年）

1月16日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた23戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月12日、中1週で迎えた24戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月30日、約7か月半の休養明けで迎えた25戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高雄ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したタガジョーノーブルにハナ差届かず2着となった。