クロスアンジュ（2013年生、母マンハッタン）

クロスアンジュ（2013年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「十字＋天使（仏）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時10歳）と交配したマンハッタンが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦1勝、地方22戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2016年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、吉田勝利によって1,350万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月11日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

10月10日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

3歳（2016年）

2月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳戦の雪割草賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤祥太騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ガウェインに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月5日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた7戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のテイエムマンカイをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月13日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、ラベンダー特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

10月26日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた11戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、白菊特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた13戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、一般B10 C3（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマインツに半馬身届かず2着に敗北した。

12月31日、中2週で迎えた14戦目は、OKB大垣共立銀行杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアストンブラックに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2017年）

1月12日、中1週で迎えた15戦目は、一般B8（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったソットヴォーチェに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月25日、中1週で迎えた16戦目は、一般B7（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシンキロウに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月6日、中1週で迎えた17戦目は、こぶし特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた18戦目は、一般B7（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のカツゲキエースに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月8日、中1週で迎えた19戦目は、池田敏樹騎手を鞍上に迎えて、春蘭特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた20戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた21戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池田敏樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた22戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイマナロを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を奪取した。

5月5日、中1週で迎えた23戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、AGI名古屋城カップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた24戦目は、五月特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るトラヴィスを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて6勝目をつかんだ。

5月29日、中1週で迎えた25戦目は、A・G・I（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したオヤカタにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月20日、中2週で迎えた26戦目は、風鈴特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマヤブリリアントに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた27戦目は、たんざく賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた28戦目は、サザンクロス特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた29戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのコスモス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

9月19日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、ギマ賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた31戦目は、天秤座特別（名古屋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。