ヴィクトリアアイ（2004年生、母キャットクイル）

ヴィクトリアアイ（2004年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「勝利の女神＋まなざし」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時19歳）と交配したキャットクイルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地27戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の有松特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2007年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のように急駛したが、ヴィヴィッドカラーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

5月13日、中3週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月23日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のビクトリーブランコに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月12日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

12月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

4歳（2008年）

1月26日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

2月10日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のチャームピクチャーに3馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月23日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

4月12日、中2週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブリトマルティスを半馬身振り切って優勝

4月26日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

9月14日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月14日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

5歳（2009年）

1月11日、中1週で迎えた22戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月9日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の有松特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノプルミエールに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

6月28日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

9月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川島信二騎手（4戦1勝）。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。