ビクトリーシューズ（2017年生、母ピースヴィクトリア）

ビクトリーシューズ（2017年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利+靴」。毛色は芦毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したピースヴィクトリアが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者はチャンピオンズファーム。主な勝ち鞍は2021年の穀雨特別(一般B3三)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、チャンピオンズファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月21日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入った。

3歳（2020年）

1月19日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

7月5日、中9週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

8月29日、中7週で迎えた6戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

10月15日、中6週で迎えた7戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八九（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタツミアンダルシアに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月9日、中3週で迎えた8戦目は、花麒麟賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フクサングレートに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中5週で迎えた9戦目は、42ndホワイトクリスマス賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクレイジージェニーに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4歳（2021年）

1月3日、中1週で迎えた10戦目は、千客万来賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、ミュージック賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイテザを3/4馬身差し切って優勝

4月20日、中4週で迎えた12戦目は、穀雨特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミナミンに2馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

5月26日、中4週で迎えた13戦目は、草笛特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山崎誠士騎手（6戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた14戦目は、梅雨明かり特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山崎誠士騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

8月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、八月尽賞（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山崎誠士騎手（8戦4勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモズアンビリバボーをハナ差振り切って5勝目を掴み取った。

9月15日、中1週で迎えた16戦目は、セプテンバースター賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で山崎誠士騎手（9戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトランザクトに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月12日、中3週で迎えた17戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、チカバのイナカ、アナタのアナバ愛川町杯（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた18戦目は、明日はいよいよJBCデー賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（10戦6勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアイバンホーをクビ差振り切って7勝目を挙げた。

12月6日、中4週で迎えた19戦目は、ブルージルコン賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（11戦7勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

5歳（2022年）

1月1日、中3週で迎えた20戦目は、初夢特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（12戦7勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

4月4日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、天皇杯連覇おめでとう記念（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

5月10日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、スピカ賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（13戦7勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた23戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、麦日和特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた24戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、月下美人特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた25戦目は、黒勾玉スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

12月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

6歳（2023年）

1月8日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったスマートキャノンから半馬身差の2着となった。

1月29日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のザレストノーウェアに1馬身半の差をつけて制した。

2月25日、中3週で迎えた29戦目は、春麗ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で難波剛健騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。13着に終わった。

5月6日、中9週で迎えた30戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内雨/良）に出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた31戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/稍重）に出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

2023年7月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。