レイズアベール（2014年生、母ヴェイルオブアヴァロン）

レイズアベール（2014年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「結婚式で新郎が新婦のベールを上げること」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時13歳）と交配したヴェイルオブアヴァロンが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2018年の蛍池特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月12日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のフラウティスタに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月11日、中3週で迎えた2戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2017年）

2月5日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

5月7日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

11月12日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

4歳（2018年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の西尾特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマンハイムをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月25日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったエールデュレーヴにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

4月29日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

6月17日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアシュリンを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

7月15日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月13日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したヤマニンエルフィンにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月18日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の蛍池特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るエッジースタイルを別次元の末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目を奪取した。

5歳（2019年）

1月26日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月17日、中6週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

5月4日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

7月13日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

9月8日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

10月19日、中5週で迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

6歳（2020年）

1月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

2020年1月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。