ハープスター（2011年生、母ヒストリックスター）

ハープスター（2011年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ベガ（こと座の一等星）の別名」。2014年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したヒストリックスターが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦5勝2着2回、海外2戦0勝。2014年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、2014年の札幌記念(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月14日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のオウノミチに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月25日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた17頭をごぼう抜きし、最後は2着のイスラボニータに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月8日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドリヴェールにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2014年）

3月8日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のヌーヴォレコルトに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月13日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレッドリヴェールをクビ差振り切って桜の女王の称号を奪取した。

5月25日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦4勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヌーヴォレコルトにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月24日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドシップを3/4馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月5日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦5勝）。20頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月30日、中7週で迎えた9戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川田将雅騎手（8戦5勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

4歳（2015年）

2月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で川田将雅騎手（9戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

3月28日、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。8着に敗れた。