ダコタブラックヒル（2017年生、母ラヴィール）

ダコタブラックヒル（2017年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アメリカ、サウスダコタ州ブラックヒルズ(観光名所)より」。毛色は鹿毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時8歳）と交配したラヴィールが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は村上牧場。主な勝ち鞍は2021年のストロベリーキャンドル賞(一般C2十一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、門別牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、Dr.KCTanによって756万円で落札された。

長谷川浩大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月30日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

3歳（2020年）

4月19日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

5月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

5月30日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

7月11日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月1日、中2週で迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

4歳（2021年）

5月30日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた8戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、ストロベリーキャンドル賞（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエドノアズマオーに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月14日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2八（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原辰徳騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ケイリュウアサヒに半馬身交わされて2着に敗れた。

6月21日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2七（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原辰徳騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のザウォルドルフに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月6日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原辰徳騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシーセクションに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月19日、中1週で迎えた12戦目は、カウスアウストラリス賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原辰徳騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ピースワンパルフェにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月25日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、西谷凜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

5歳（2022年）

5月15日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた14戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオオサキフラワーに5馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

5月31日、中1週で迎えた15戦目は、一般B2一（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原辰徳騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた16戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原辰徳騎手（7戦4勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた17戦目は、一般B2（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原辰徳騎手（8戦4勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたツクバマサカド決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月11日、中1週で迎えた18戦目は、ジュライカップ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原辰徳騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた19戦目は、一般B2（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で菅原辰徳騎手（10戦4勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオークレイコートをハナ差振り切って優勝

8月9日、中1週で迎えた20戦目は、一般B2（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原辰徳騎手（11戦5勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた21戦目は、一般B1一（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原辰徳騎手（12戦5勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた22戦目は、一般B1（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で菅原辰徳騎手（13戦5勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた23戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、一般B1一（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた24戦目は、ビオラ賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（14戦5勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月14日、中1週で迎えた25戦目は、一般B1三（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた26戦目は、ダーレージャパン特別（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（15戦5勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた27戦目は、一般B1（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は木村暁騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた28戦目は、一般B1（水沢ダート850m 晴/不良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（16戦5勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

6歳（2023年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から13kg減らして迎えた29戦目は、一般B2（水沢ダート850m 晴/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた30戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（17戦5勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた31戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原辰徳騎手（18戦5勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた32戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、一般B2二（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったエイシンボールディをクビ差捉え切れず2着となった。

5月15日、中1週で迎えた33戦目は、一般B2二（盛岡ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩本怜騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったサンエイコンドルに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

5月30日、中1週で迎えた34戦目は、一般B2一（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩本怜騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた35戦目は、ジューンカップ（水沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩本怜騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた36戦目は、一般B2三（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は木村暁騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

2023年7月23日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。