リディル（2007年生、母エリモピクシー）

リディル（2007年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北欧神話に出てくる剣名」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したエリモピクシーが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地12戦5勝2着2回。2011年のスワンステークス(G2)に勝利した他、2009年のデイリー杯2歳ステークス(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月23日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフォースフルバイオに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月17日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンアポロンをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4歳（2011年）

1月29日、約15か月半の休み明けで迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したカリバーンにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月20日、中2週で迎えた5戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったキングストリートにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

4月3日、中5週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5月1日、中3週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のスズジュピターに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月5日、中4週で迎えた8戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスピリタスを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

10月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョーカプチーノを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（5戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた12戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（6戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。