ジョーカプチーノ（2006年生、母ジョープシケ）

ジョーカプチーノ（2006年4月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋コーヒーの飲み方の一つ」。毛色は芦毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したジョープシケが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）ハッピーネモファーム。戦績は、中央平地23戦6勝2着3回。2009年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2011年のスワンステークス(G2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナムラカイシュウに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

9月27日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg戻して迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シルクメビウスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のローレルセラヴィを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

1月31日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のブライドルアップに1馬身半の差をつけて優勝

3月21日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカツヨトワイニングをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月11日、中2週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（2戦2勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のレッドスパーダに2馬身の差をつけて3歳マイル王の称号を手に入れた。

5月31日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦3勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を5馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて18着に敗れた。

4歳（2010年）

10月30日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（4戦3勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月21日、中2週で迎えた12戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（5戦3勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のベストロケーションに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5歳（2011年）

1月29日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアーバニティを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月27日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

8月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月29日、中8週で迎えた19戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、リディルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月26日、中3週で迎えた20戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6歳（2012年）

3月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月25日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

5月12日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。