アーバニティ（2004年生、母レガシーオブストレングス）
Urbanity
2004.05.12
アーバニティ（2004年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「都会風」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したレガシーオブストレングスが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着3回、地方5戦4勝2着1回。2011年の高松宮記念(G1)で3着に入った他、2009年のオーシャンステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
社台サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。
角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2006年）
8月13日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。
3歳（2007年）
10月16日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた2戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、京極町名水の郷賞（札幌(地)ダート1000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したレイトアットナイトを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。
12月26日、中9週で馬体重を前走から29kg絞って迎えた3戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D5四（園田ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンボリショパンに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。
4歳（2008年）
1月16日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上D3一（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアスターナイナーに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。
2月12日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上C7三（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のリワードオーシャンに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。
3月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上C5二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハイズワンを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。
5月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。
6月7日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のペチカに2馬身の差をつけて5勝目を手にした。
8月2日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリビアーモをハナ差振り切って制した。
8月30日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったハチマンダイボサツにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。
10月12日、中5週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアロマンシェスを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。
11月1日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。
11月23日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。
5歳（2009年）
2月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。
2月28日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンエフダンズに1馬身3/4の差をつけて8勝目を掴み取った。
3月7日、連闘で迎えた16戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコスモベルを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。
3月29日、中2週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に敗れた。
10月4日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。
11月15日、中5週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったアイアムカミノマゴにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。
12月20日、中4週で迎えた20戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦2勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。
6歳（2010年）
3月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 雨/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。
4月24日、中6週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。
5月15日、中2週で迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。
7月4日、中6週で迎えた24戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。
10月30日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
11月13日、中1週で迎えた26戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。
12月18日、中4週で迎えた27戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。
7歳（2011年）
1月29日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したジョーカプチーノを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。
3月27日、中7週で迎えた29戦目は、G1の高松宮記念（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。
4月23日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では見せ場なく18着に敗れた。
6月12日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。
10月2日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に終わった。
11月26日、中7週で迎えた33戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦0勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。
12月17日、中2週で迎えた34戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（6戦0勝）。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。