ペチカ（2004年生、母シャンティーフレイズ）

ペチカ（2004年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「いちごの品種名」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時7歳）と交配したシャンティーフレイズが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

13歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ヒダカファームによって820.8万円で落札された。

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月21日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月12日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月4日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマカツマリリンを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

4月12日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月7日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアーバニティにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

6月28日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

7月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブリリアントタイムにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

10月26日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

12月13日、中1週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

5歳（2009年）

1月10日、中3週で迎えた16戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

3月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月11日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったギュイエンヌにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の美幌特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、レンディルにハナ差交わされて2着に惜敗した。

7月12日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

8月23日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

12月12日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月26日、中1週で迎えた26戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

6歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のキャメロンバローズに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

2月21日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のダイメイザバリヤルに1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。