ハチマンダイボサツ（2004年生、母アジヤタイリン）

ハチマンダイボサツ（2004年5月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「八幡大菩薩。生れた時から弱々しいので、菩薩に守ってもらうため」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時12歳）と交配したアジヤタイリンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）北勝ファーム。戦績は、中央平地21戦5勝、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の秋風ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月12日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は502kg。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノヴァネッサに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3歳（2007年）

2月10日、中7週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪割草特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

7月7日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

8月26日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のストローズティックに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

10月14日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月27日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルグラシューに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2008年）

1月20日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

7月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた12戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアーバニティに1馬身3/4の差をつけて制した。

10月5日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハイソサエティーをクビ差振り切って5勝目を挙げた。

12月7日、中8週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5歳（2009年）

2月1日、中7週で迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

3月15日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。

10月4日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

11月28日、中7週で迎えた21戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい17着に終わった。

6歳（2010年）

4月29日、約5か月の休み明けで迎えた22戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた23戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

8月13日、中4週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’10アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月24日、中5週で迎えた26戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、月の雫特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。