マイネルグラシュー（2004年生、母ノーブルエターナル）

マイネルグラシュー（2004年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋優美な（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時17歳）と交配したノーブルエターナルが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は櫛桁牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着5回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の美浦ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、櫛桁牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモスによって420万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,300万円（13万×100口）で一口馬主が募集された。

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 小雨/重）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた2戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。最後はタレてしまい18着に敗れた。

10月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月18日、中2週で迎えた5戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたキングオブロマネ決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月10日、中2週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2007年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3月24日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のジャンバルジャンをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月26日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたケイアース決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したウエイクアイランドを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したセタガヤフラッグにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月29日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月28日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のプリンシペデルソルを半馬身振り切って優勝

11月18日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハチマンダイボサツに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4歳（2008年）

2月17日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

6月28日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のユウターヴェールに1馬身3/4の差をつけて3勝目をマークした。

7月27日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（12戦3勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5歳（2009年）

2月28日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のダイワジャンヌを半馬身振り切って休み明け初戦をモノにした。

10月25日、約8か月の休養明けで迎えた23戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のルールプロスパーを3/4馬身振り切って5勝目を挙げた。

6歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

2月6日、中4週で迎えた27戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（13戦3勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

4月11日、中5週で迎えた29戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

6月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた30戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた31戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

11月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。5着に終わった。