ケイアース（2004年生、母ケイティーズファースト）

ケイアース（2004年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大地を蹴る（ｋｉｃｋ　ｔｈｅ　ｅａｒｔｈ）からの造語」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したケイティーズファーストが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、RRAによって5,880万円で落札された。

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

2月11日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったココナッツパンチにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、プライドイズハートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月25日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモファルバランに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月28日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったトーセンクラウンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルグラシューを3/4馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

10月27日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた9戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のジャングルテクノに1馬身半の差をつけて優勝

3月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5月3日、中5週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず16着に敗れた。

11月30日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5歳（2009年）

10月17日、約10か月半の休み明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月26日、中9週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。