ナムラカイシュウ（2006年生、母ナムラヒミコ）

ナムラカイシュウ（2006年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝海舟より」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時6歳）と交配したナムラヒミコが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤和明。戦績は、中央平地19戦5勝2着5回、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は2011年のブラッドストーンステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月13日、デビュー戦は武英智騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョーカプチーノに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

3歳（2009年）

3月22日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ナリタカービンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したシンゼンオオジを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中3週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ドリームトラベラーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月12日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下の美唄特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ラヴィンライフに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったグランシュヴァリエにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

8月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルアベニールに1馬身の差をつけて1番人気に応えた。

9月5日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のハーベスト特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4歳（2010年）

12月26日、約16か月の休養明けで迎えた13戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のピサノプレミアムを3/4馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

2月20日、中1週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフィールドシャインをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月6日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のデイトユアドリームをクビ差振り切って5勝目を手にした。

10月22日、約7か月半の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

11月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた20戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、アマメハギ特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のマーベラスキングをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

6歳（2012年）

3月29日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、弓引き祭特別（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた22戦目は、県民みどりの祭典特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑中信司騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。