キングテセウス（2016年生、母グローリアスデイズ）

キングテセウス（2016年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に登場する英雄」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時15歳）と交配したグローリアスデイズが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グレースから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、保坂和孝によって3,996万円で落札された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦はC.オドノヒュー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のポルタメントをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2019年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

7月6日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの八雲特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のリーガルメインに1馬身の差をつけて2勝目を収める

4歳（2020年）

1月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの初咲賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

4月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

8月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

10月3日、中8週で迎えた13戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。10着に終わった。

5歳（2021年）

1月10日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のダイシンクローバーに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月20日、中9週で迎えた15戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。