ポルタメント（2016年生、母カネトシフィオーレ）

ポルタメント（2016年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「滑らかに音程を移行させる演奏技法(音楽用語)」。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時17歳）と交配したカネトシフィオーレが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は沼田照秋。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沼田照秋から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、沼田照秋から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、前田幸治によって1,134万円で落札された。

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

8月19日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず14着に終わった。

9月22日、中4週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

11月25日、中8週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したキングテセウスにクビ差届かず2着となった。

12月16日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、ラストクローザーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったマジェスティゲートに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月11日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のムニアインに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月26日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったアンダープロミスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のアシャカリブラをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2020年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

3月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鈴鹿特別（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に敗れた。

7月12日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島ダート1150m 曇/不良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

10月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず13着に終わった。

12月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5歳（2021年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に終わった。