エーブポセイドーン（2008年生、母スイートミミ）

エーブポセイドーン（2008年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋海神（ギリシャ神話）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時20歳）と交配したスイートミミが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地28戦1勝2着3回、中央障害2戦0勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2010年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

2歳のとき、シンボリ牧場から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、レーシングホースジャパンによって892.5万円で落札された。

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

10月9日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は494kg。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたゴシック決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月31日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、マイネルハイセンスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサマーチェリーをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2011年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月16日、中5週で迎えた9戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったミヤビファルネーゼにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

5月15日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた12戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に敗れた。

8月6日、中3週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

8月27日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

10月30日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

4歳（2012年）

1月22日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

6月10日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた22戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた25戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5歳（2013年）

1月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3月16日、中6週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた30戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、アンタレス賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコスモパルダに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月8日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。17頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。