ヴェンセール（2010年生、母イースタリーブリーズ）

ヴェンセール（2010年2月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝つ（ポルトガル語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時21歳）と交配したイースタリーブリーズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は田端牧場。戦績は、中央平地19戦1勝。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

7月21日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

8月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島ダート1150m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

12月15日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

3歳（2013年）

3月23日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着を確保した。

4月7日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプリマチュチュを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月26日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。12着に敗れた。

11月3日、連闘で迎えた9戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

4歳（2014年）

1月11日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

1月18日、連闘で迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の闘争心で諦めることなく走り切り、5着を確保した。

2月9日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丸山元気騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（6戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

3月2日、連闘で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

5歳（2015年）

1月4日、約9か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（7戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

2月28日、中7週で迎えた17戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた18戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（8戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。