エイカン（1989年生、母ゴールドミクラ）

エイカン（1989年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のコーホクリユウ（当時12歳）と交配したゴールドミクラが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は廣川政雄。戦績は、中央平地18戦4勝2着3回。1991年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)に勝利した他、1992年のアラブスプリントステークス(アラ系4歳以上オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

6月16日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京芝1000m 晴/不良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のユーショウウイナーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月28日、中1週で迎えた4戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳400万下（新潟芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた5戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を使えず3着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた7戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコッパブルーに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月27日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったイイデメアリーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月17日、中2週で迎えた9戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロングハッピーをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

12月1日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系3歳オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた11戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のツヨシを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた12戦目は、銀杯（京都ダート1800m 晴/重）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた13戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1800m 晴/稍重）に54kgの斤量を背負って出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

2月16日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月15日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 曇/良）に52kgの斤量を背負って出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、逃げるワークスバージョンに3/4馬身届かず2着となった。

3月29日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/不良）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたデーエスホマレ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月11日、中1週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/重）に54kgの斤量を背負って出走。鞍上は日吉正和騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた18戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの斤量を背負って出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。