アウフヘーベン（2020年生、母ランウェイ）
Aufheben
2020.02.28
アウフヘーベン（2020年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「更に高みを目指す(哲学用語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のサトノダイヤモンド（当時7歳）と交配したランウェイが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(未勝利)。
経歴
デビュー前
高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2022年）
10月2日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。
10月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。5頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。
3歳（2023年）
1月29日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳戦の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスズカハービンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。
2月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。
4月23日、中9週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。
8月27日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったフォーチュンコードにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。
10月15日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの粟島特別（新潟芝1800m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。
11月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。
12月16日、中2週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。
4歳（2024年）
2月3日、中6週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
5月12日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したルソルティールにハナ差届かず2着に甘んじた。
5月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアレンテージョをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。
9月22日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。
10月13日、中2週で迎えた14戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。
11月17日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの壬生特別（京都芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。
デビュー前
高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。
5歳（2025年）
2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。
3月2日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの別府特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトーアライデンに2馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。
3月29日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた18戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。
5月24日、中7週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのシドニートロフィー（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。
7月5日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。
8月16日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。
9月6日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は角田大和騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。
11月16日、中9週で迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのドンカスターカップ（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、ガイアメンテに交わされて1馬身1/4差の2着となった。