ムサシタイクーン（1996年生、母ダーリングレディ）

ムサシタイクーン（1996年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラストタイクーン（当時13歳）と交配したダーリングレディが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地31戦3勝、地方10戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1999年の長万部特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

佐藤征助厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

8月16日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

10月17日、中3週で迎えた4戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハタノイチバンボシに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

12月26日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るスキャニングパワーを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って優勝

3歳（1999年）

1月24日、中3週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

6月19日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝1700m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

7月31日、中5週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の長万部特別（函館芝1200m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプリンセスカーラを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

8月14日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

4歳（2000年）

5月21日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

6月19日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた13戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

9月16日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の多摩川特別（東京ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はM.ロバーツ騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

11月25日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のシャングリラ賞（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の稲毛特別（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2001年）

4月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月26日、中6週で迎えた22戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月24日、中3週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上900万下の城崎特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

8月11日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

9月1日、連闘で迎えた26戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

6歳（2002年）

5月4日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた27戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月16日、約6か月半の休養明けで迎えた28戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

7歳（2003年）

1月25日、中9週で迎えた29戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

2月23日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の常陸特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず15着に終わった。

3月15日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の春風賞（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

5月5日、中6週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた32戦目は、一般B1（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた33戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた34戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた35戦目は、一般B1（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったスカイランデブーから3/4馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で迎えた36戦目は、一般B1（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のユーリヒンギスに2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

11月16日、約4か月半の休養明けで迎えた37戦目は、三野宮勇騎手を鞍上に迎えて、一般B1（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた38戦目は、菅原雅文騎手を鞍上に迎えて、一般B1（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた39戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、一般B1（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。11着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた40戦目は、一般B1（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田盛夫利騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

8歳（2004年）

1月3日、連闘で迎えた41戦目は、一般B1（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。