ハギノプリンセス（2003年生、母サベージレディ）

ハギノプリンセス（2003年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋王女」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したサベージレディが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村下明博。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の阿寒湖特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月18日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったパーフェクトジョイにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月11日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のエリモストッパーを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月23日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

8月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から36kg戻して迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月20日、中1週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月16日、中3週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレディキルシェを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月14日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

12月17日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

4歳（2007年）

1月13日、中3週で迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

11月17日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2008年）

6月22日、約7か月半の休養明けで迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマヒオレに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

7月27日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったステップシチーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るドリームノクターンを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って制した。

10月25日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

6歳（2009年）

6月7日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

8月8日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた22戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月24日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

7歳（2010年）

7月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。