マジェスティハーツ（2010年生、母エアラホーヤ）

マジェスティハーツ（2010年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「威風堂々とした強い気持ち。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時9歳）と交配したエアラホーヤが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着5回、中央障害5戦1勝2着2回。2013年の神戸新聞杯(G2)で2着に入った他、2014年の新潟大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,470万円（7.35万×200口）で一口馬主が募集された。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

9月23日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のポセイドンバローズに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月27日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2013年）

4月13日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月4日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

5月25日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月16日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のローレルブレットに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

7月7日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハーキュリーズをクビ差振り切って3勝目を収める

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦2勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエピファネイアを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月20日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に敗れた。

12月14日、中7週で迎えた10戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は森一馬騎手（3戦2勝）。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず14着に敗れた。

4歳（2014年）

4月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたタニノエポレット決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

5月11日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたユールシンギング決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月15日、中4週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

7月27日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は森一馬騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

8月17日、中2週で迎えた15戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

5歳（2015年）

4月12日、約5か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた20戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は森一馬騎手（11戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた21戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったラブリーデイに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月16日、中9週で迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は森一馬騎手（12戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、逃げるレッドアリオンに3/4馬身届かず2着となった。

9月6日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（13戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

12月5日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（14戦2勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6歳（2016年）

1月5日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（15戦2勝）。17頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

5月21日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（16戦2勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた27戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で森一馬騎手（17戦2勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた29戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は森一馬騎手（18戦2勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

7歳（2017年）

3月12日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（19戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のクロスボウをクビ差制して休養明けの一戦を制した。

4月1日、中2週で迎えた32戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（20戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月6日、中4週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（21戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（22戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったアムールスキーから1馬身差の2着に敗北した。

9月2日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた35戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森一馬騎手（23戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったリアルキングから3/4馬身差の2着に敗北した。