クロスボウ（2010年生、母マンティスハント）

クロスボウ（2010年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「西洋で用いられた武器」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時11歳）と交配したマンティスハントが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着1回、中央障害4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の初茜賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

12月15日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は534kg。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルオリンポスをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2013年）

1月21日、中4週で迎えた2戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

2月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

3月3日、中2週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

4月13日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

8月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

10月20日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月16日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るスノーモンキーを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って2勝目を奪取した。

11月23日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（2014年）

2月2日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

4月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

10月13日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（12戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

11月24日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のクレイジージョーに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月21日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（14戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2015年）

1月25日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（15戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキングブレイクをクビ差振り切って優勝

2月22日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（16戦4勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

6月6日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のヴィクトリアレーシングクラブ賞（東京ダート1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

7月4日、中3週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1800m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟競馬場開設50周年記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月8日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（17戦4勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（18戦4勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したプロトコルを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月27日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の2015フェアウェルステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（19戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

6歳（2016年）

1月10日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（20戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6月4日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（21戦4勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（22戦4勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた28戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月22日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた30戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

7歳（2017年）

1月5日、中4週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

3月12日、中8週で迎えた33戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったマジェスティハーツからクビ差の2着に甘んじた。

4月9日、中3週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のメリーモナークをクビ差制して断トツ人気に応えた。

7月8日、約3か月の休み明けで迎えた35戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

11月3日、約4か月の休み明けで迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝3350m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。