シンビクトリー（1986年生、母シヤダイハード）

シンビクトリー（1986年5月28日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマナード（当時13歳）と交配したシヤダイハードが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本春雄。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。1989年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月22日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったマルブツスピーリアに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中1週で迎えた5戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月22日、中5週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチヨノスズランに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月5日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた9戦目は、楠孝志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/不良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロードラージャに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月23日、中1週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月12日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。20頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、19番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（1990年）

5月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた13戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメインキャスターを圧倒的な末脚でアタマ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

10月20日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（1991年）

6月8日、約7か月半の休養明けで迎えた16戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。