エーシンメンフィス（2008年生、母テネシーガール）

エーシンメンフィス（2008年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のMedaglia d'Oro（当時9歳）と交配したテネシーガールが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着2回。2012年の愛知杯(牝ハンデG3)に勝利した他、2013年の京都牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

6月12日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したランファンを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシーズガレットを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

10月1日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のメロウメロディを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

12月11日、中9週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2012年）

3月10日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

4月1日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

10月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた11戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のディアアプローズを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

11月17日、中2週で迎えた12戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のスターコレクションに3馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

12月15日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のサンシャインに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5歳（2013年）

1月19日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったハナズゴールに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月21日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦2勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバタバタになってしまい17着に敗れた。

5月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（4戦2勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

6月9日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。