ハナズゴール（2009年生、母シャンハイジェル）

ハナズゴール（2009年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋達成」。毛色は栗毛。種牡馬のオレハマッテルゼ（当時9歳）と交配したシャンハイジェルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）不二牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着1回、海外6戦1勝。2014年のオールエイジドステークス(豪・G1)に勝利した他、2013年の京都牝馬ステークス(牝G3)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月8日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は414kg。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のチェリーメドゥーサに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月13日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

3歳（2012年）

1月21日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモアクセスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエピセアロームに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月6日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月19日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に敗れた。

11月24日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマウントシャスタに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2013年）

1月19日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のエーシンメンフィスに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた15戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドスパーダを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月22日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2014年）

3月22日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG1のクールモアクラシック（オーストラリア・ローズヒル芝1500m）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。14着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG1のドンカスターマイル（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝1600m）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦1勝）。20頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。6着を確保した。

4月26日、中1週で迎えた22戦目は、N.ローウィラー騎手を鞍上に迎えて、G1のオールエイジドステークス（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝1400m）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のWearyに2馬身の差をつけて念願のG1初制覇を果たした。

10月5日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、D.ペロヴィッチ騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に敗れた。

11月23日、中6週で迎えた24戦目は、G2のジョッキークラブマイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上はN.ローウィラー騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた25戦目は、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続でN.ローウィラー騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

6歳（2015年）

2月22日、中9週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に敗れた。

3月29日、中4週で迎えた27戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦1勝）。17頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。