オールナット（2021年生、母キューティゴールド）

オールナット（2021年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「有色な鮮黄色のダイヤモンドの名前。父名、母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のサトノダイヤモンド（当時8歳）と交配したキューティゴールドが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2025年のチャレンジカップ(ハンデG3)に勝利した他、2025年の大阪城ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月9日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は518kg。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプレリュードシチーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月25日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3歳（2024年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳1勝クラスのあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

3月24日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの大寒桜賞（中京芝2200m 小雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったシュガークンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月23日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のペリプルスに3馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

10月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリラボニートに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月1日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの嵯峨野ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノエルピーダを半馬身振り切って4勝目を手に入れた。

4歳（2025年）

2月9日、中9週で迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（7戦4勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた10戦目は、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（8戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月17日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で北村友一騎手（9戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月13日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のグランヴィノスに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。