ミスズシンザン（1990年生、母ピユテイシヤーク）

ミスズシンザン（1990年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミホシンザン（当時8歳）と交配したピユテイシヤークが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は様似渡辺牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着1回。1993年の白百合ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月30日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったハギノリアルキングにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月7日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグランドマデリンに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月21日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

5月23日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイトウダッシュを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

6月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワコーチカコを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月13日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦2勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

11月21日、連闘で迎えた8戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦2勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4歳（1994年）

1月23日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデG2の日経新春杯（阪神芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた12戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのエメラルドステークス（阪神芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（8戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

11月20日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた18戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’94ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

5歳（1995年）

1月14日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（10戦2勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の大島特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた22戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハッピーホリデーをハナ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

3月4日、中2週で迎えた23戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦1勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた24戦目は、なにわステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた27戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の灘ステークス（中京芝2500m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月8日、中4週で迎えた28戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず最後はピアレスクラウンと並んで7着同着となった。

7月23日、中1週で迎えた29戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた30戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の博多ステークス（小倉芝2000m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（京都芝2200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた33戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。