フサイチセブン（2006年生、母ディボーステスティモニー）

フサイチセブン（2006年4月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋７」。毛色は鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時9歳）と交配したディボーステスティモニーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地18戦5勝2着2回、地方1戦1勝。2010年のダイオライト記念(Jpn2)に勝利した他、2010年のアンタレスステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、関口房朗によって1億500万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月22日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエーシンビートロンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

6月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウシンドウに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月27日、中2週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノショータイムを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月2日、中4週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプラチナメーンに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4歳（2010年）

1月17日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメンデルに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月13日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、トランセンドに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマイネルアワグラスに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月25日、中6週で迎えた9戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた10戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

5歳（2011年）

5月29日、約12か月半の休み明けで迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、つばさ賞（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

7月10日、中5週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

8月28日、中6週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーホウオルビスを自慢の末脚で半馬身差し切って久しぶりに勝利を挙げた。

10月1日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

6歳（2012年）

9月29日、約12か月の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

11月4日、中4週で迎えた16戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

12月23日、中6週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2013年）

8月11日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

9月28日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。