タニノタキシード（2010年生、母タニノシスター）

タニノタキシード（2010年5月6日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋カクテル名、男性の略式礼服」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時11歳）と交配したタニノシスターが18歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地24戦2勝2着3回、中央障害11戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の障害3歳以上オープン。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月14日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたトウシンモンステラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

3歳（2013年）

1月5日、中9週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

2月9日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたニホンピロバロン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したハーデスに半馬身届かず2着に敗北した。

7月7日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のメイショウソラーレに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月14日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2014年）

1月11日、中3週で迎えた12戦目は、M.ギュイヨン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

2月15日、中4週で迎えた13戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4月19日、中8週で迎えた14戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

6月8日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月5日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上500万下の御在所特別（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

11月30日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアイアイエンデバーを3/4馬身振り切って制した。

5歳（2015年）

2月8日、中7週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた22戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシゲルヒダカから1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグプレゼンターをクビ差制して3勝目を手中に収めた。

8月1日、中2週で迎えた26戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小坂忠士騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月31日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小坂忠士騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で小坂忠士騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のドリームハヤテに1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

12月26日、中3週で迎えた29戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で小坂忠士騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

6歳（2016年）

10月9日、約9か月半の休養明けで迎えた30戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に62kgの斤量を背負って出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノグーフォから1馬身半差の2着に敗北した。

11月5日、中3週で迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝3350m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2017年）

3月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた32戦目は、高野和馬騎手を鞍上に迎えて、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。13着に敗れた。

4月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた33戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。