ナリタリュウオー（1991年生、母オールフオーロンドン）

ナリタリュウオー（1991年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時12歳）と交配したオールフオーロンドンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトーアリージェントに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月7日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

12月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

3歳（1994年）

2月20日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下の芝桜賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は久保田英敬騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったラッキーパイオニアに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中1週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のフリージア賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月8日、約7か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエビスマイに1馬身3/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月29日、中2週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメガロをクビ差振り切って3勝目をマークした。